ブラウザアプリの今後はPWAに掛かっている!?

わたなべです。先日(2017/10/27)、株式会社リンクさん主催のセミナーにて講演させていただきました。

“アプリからブラウザへ” スマホゲームに起きている地殻変動とは!?

ブラウザゲームの今後やPWAをメインテーマに、今後の弊社戦略等をお話ししました。

ブラウザゲーム市場の予測と実情

2014年の市場予測では、ブラウザゲーム市場はこれからどんどん減退するだろうと言われていました。
しかし、実際にはそこまで減退しなかったのではないか、というのが自分の見解です。
弊社のブラウザアプリ(今日時点で4本)も堅調に運営しておりますし、
DMM GAMESさんの2017年発表資料を見ると、PC、SP共に売上が伸びている実績があります。

また2015年のアンケート調査で、ネイティブ・ブラウザの意識をしない層が53.7%という結果があり、
やり方によってはまだまだブラウザゲームも行けるのではないでしょうか。

ネイティブゲーム市場の今後

一方、ネイティブ市場は競争過多状態となっており、開発期間・費用が高騰してきています。
これはAppランキングという少ないパイを奪い合うために、
クオリティ担保、プロモーション費用等の出費がかさむためです。
ゲーム1本を出すために1〜2年の開発期間が当たり前になってきており、
業界の淘汰が進んでいる印象です。

ブラウザゲームの弱点をPWAで解決する

ブラウザアプリはネイティブアプリと比べて、演出面での限界がありました。
しかし、近年はスマートフォンの性能向上や、HTML5・PWAなどの技術が確立しはじめてきました。

また、Appランキングに相当するものがなく、露出面でも劣っていると考えられていましたが、
最近PWAを活用したゲームプラットフォームが複数リリースされており、
こちらも今後改善に向かうのではないかと思います。

PWAとは

PWAとは、ブラウザ上でネイティブアプリと相違ないユーザー体験を実現する技術群のことです。

もちろんWebページなのでいつでも更新出来ますし、ストア審査もありません。
インストールも不要なため、ファーストインプレッションは強いでしょう。

ただし、現状ではiOS(というよりSP版Safari)がPWAに対応していません。
SP版Safariは、一番重要な技術であるService Workerの実装がされておらず、
PWAを活用出来るのはPCとAndroidのみという状態が長らく続いていました。

2017年はPWA元年

しかし、今年に入ってから色々と良いニュースが流れてきました。

2017年4月にTwitter Liteがリリースされ、TwitterのSP版WebページがPWAにリニューアルされました。
PUSH通知やオフラインモード等、ネイティブアプリと相違ない体験を実現したことで、
Web版からの投稿が1.75倍になったそうです。

また、一番のボトルネックだったAppleのSafari対応もいよいよ始まり
PWAの今後の展開が期待されています。

市場もそれに答えるかのように準備が活発になっており、
2017年に入ってから、以下のプラットフォームが発表されました。

弊社もゲームプラス(Yahoo! Japan)に参画表明させていただいております。

ORATTAの今後

さて、弊社の今後はどうするかと申しますと、
いいとこ取りでブラウザゲーム、ネイティブゲームどちらもリリースしようとしています!

とはいえ、大手のように長い開発期間を取れるわけでもないので、
そこは技術でカバーしつつ、同時開発・リリースを目指しております。

弊社ではゲームエンジンにCocos2d-x(JS)を採用し、
1つのコードでiOS、Android、PC Web、SP Webを実現しています。

メインの挙動をWebページ版で確認すればビルドの必要もなく、ストア反映待ちもありません。
以前に比べて、非常に開発効率がよくなったと感じています。

また、Googleアナリティクス等のWebサービスがそのまま使用できるのもメリットです。
ネイティブにしかないツールも、開発元さんと協力して導入・開発を進めております。

実際に戦国アスカZEROのブラウザアプリ移植も進めておりますし、
非公開案件ではありますが、既にPCブラウザアプリを1本リリースしております。
こちらの案件は、まだ正式にSPブラウザはサポートしていませんが、
UI等の一部問題を除けば、ネイティブアプリ同様の体験を得られる出来になっていると自負しています。

まとめ

自分はまた、ブラウザアプリの時代が来ると信じています。
それは今までのような簡単なブラウザゲームというわけではなく、
PWAによるリッチなブラウザゲームでのお話です。

ブラウザアプリ業界は、近年のネイティブシフトの影響で競合が少ないです。
いまスタートダッシュを切ることが出来れば一歩先に行けるのではないか、
という考えで先行投資を行っています。

市場もYahooさん、バンナムさん、楽天さん、DMMさんとこれから大きくなっていくでしょう。

弊社ではCocos2d-x(JS)を基軸に、iOS、Android、PC Web、SP Webの同時開発を行い、
これからも多彩なユーザー体験をお届けできるように頑張っていきます!

作者 Jun Watanabe

2010年11月ORATTA入社。エンジニアリーダーと名刺には書いてました。

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